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屋根に載っているのは軽自動車4台分──漆喰・鬼瓦・防水紙が傷んだ瓦屋根と、金属瓦という選択肢【さいたま市】

    
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屋根に載っているのは軽自動車4台分──漆喰・鬼瓦・防水紙が傷んだ瓦屋根と...

📅 調査時期:2015年10月|本記事は調査当時の記録をもとに再構成しています。建材・工法・費用は変わることがあります。お住まいの状態は現地調査にてご確認ください。

🏠 雨漏り調査|瓦屋根・金属瓦への葺き替え

埼玉県さいたま市で、瓦屋根の雨漏り調査にお伺いした事例です。「下から見上げると、屋根に何か乗っているように見える」「鬼瓦の形がおかしい」というご相談でした。

実際に上がって確認したところ、漆喰の劣化、鬼瓦の傾き、そして瓦の下の防水紙の欠損と、かなり傷みが進んでいました。むしろ、今まで雨漏りしていなかったことが不思議なほどの状態です。この記事では、調査で何を見たのか、そしてなぜ金属瓦への葺き替えをおすすめしたのかをご説明します。

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はしごを掛ける場所から、すでに仕事です

屋根に上がるには、はしごを掛けます。このとき、掛ける場所を慎重に選びます。

はしごで雨樋を傷めると、思わぬ大ごとになります 古い雨樋は、すでに部品の供給が終わっているものがあります。うっかり傷めてしまうと部分修理ができず、全交換になりかねません。点検に伺って、かえって出費を増やすようなことがあってはなりません。

はしごを登ったら、屋根に乗る前に、まず軒先と下り棟の鬼瓦まわりを確認します。この時点で、鬼瓦の周囲の漆喰が劣化し、失われていることが分かりました。

漆喰が劣化した鬼瓦まわりの状態
鬼瓦の周囲。漆喰が失われています
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漆喰の劣化と、傾いた鬼瓦

屋根に上がると、漆喰の劣化があちこちで目につきました。剥がれ落ちた漆喰の欠片が、屋根の上に転がっています。

剥がれた漆喰が屋根の上に散らばっている様子
剥がれ落ちた漆喰。これが雨樋に流れ込み、詰まりの原因になります

漆喰(しっくい)は、棟の内部に詰めた葺き土を雨から守り、瓦を固定する役割を持っています。これが失われると、内部の土が雨で流され、棟全体が緩んでいきます。

剥がれた漆喰は、雨樋を詰まらせます 屋根の上に転がった漆喰の欠片は、雨とともに流されて雨樋へ入り込みます。これが溜まって雨樋を詰まらせるケースは、実際によくあります。「雨樋があふれる」という症状の裏に、屋根の漆喰劣化が隠れていることがあるのです。

鬼瓦が傾いていました

棟と鬼瓦の取り合い部分を確認すると、鬼瓦は傾き、瓦との間には大きな隙間が空いていました。正直なところ、これで雨漏りしていないのが不思議なくらいの状態です。

傾いた鬼瓦と棟の取り合い部分の隙間
鬼瓦が傾き、瓦との間に隙間が空いています
皮肉にも、施工の甘さが雨漏りを防いでいました 下り棟の丸い棟瓦の下に見える横の瓦が、3段とも同じ重なり方になっていました。瓦の施工方法としては本来あるべき納まりではありません。ところが今回は、この納まりのおかげで水が入りにくくなっていたようです。結果として雨漏りを免れていた、というのが正直な見立てです。言い換えれば、たまたま運がよかっただけで、いつ漏り始めてもおかしくありません。
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瓦をめくると、防水紙がありませんでした

次に、瓦を数枚めくって、その下の防水紙・瓦桟・野地板の状態を確認します。屋根の本当の状態は、ここを見なければ分かりません。

瓦をめくった下の防水紙が欠損している状態
丸印の部分は防水紙が失われています。雨水のシミも残っていました
破れた防水紙と雨水のシミ
矢印部分も破れています

防水紙は、屋根の「最後の砦」です

瓦は、雨の大半を弾いて流します。しかし、強風時などにわずかに入り込んだ水を最終的に受け止めているのは、瓦の下の防水紙(ルーフィング)です。瓦が数十年もつ一方で、防水紙のほうが先に寿命を迎えます。瓦屋根の雨漏りは、瓦ではなく防水紙の寿命で起きる——そう言ってもよいくらいです。

ここまで傷んでいると、部分補修では済みません 漆喰の劣化、鬼瓦まわりの隙間、そして防水紙の欠損。この3つが揃っている以上、表面だけを直しても根本的な解決にはなりません。防水紙をやり直す——つまり、瓦を一度すべて下ろす工事が必要です。
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屋根に載っている重さを、量ってみると

防水紙をやり直すには、瓦を一度すべて下ろします。ここまでの工事をするのであれば、私どもは軽い金属瓦への葺き替えをおすすめしています。理由は単純で、瓦は重いからです。

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今回の屋根面積
約4,200kg
その瓦の重量(実測経験値)
1/8〜1/10
金属瓦にした場合の重量
この重量は、実際に量った数字です 瓦の重量には諸説ありますが、この約4,200kgという数字は、実際に瓦を剥がしてトラックに積み、産業廃棄物処理場で計量した経験に基づくものです。軽自動車4〜5台分ほどの重さが、屋根の上に載っているとお考えください。

屋根が重いほど、地震のときに建物の上部が大きく揺さぶられます。屋根を軽くすることは、建物全体の揺れを抑えることにつながります。せっかく瓦を下ろすのであれば、この機会に軽くしておく意味は大きいと考えています。

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葺き直しか、金属瓦への葺き替えか

瓦を下ろしたあとの選択肢は、大きく2つです。どちらが正しいということはなく、瓦の状態・ご予算・お住まいをこの先どれくらい使うかで変わります。

選択肢 内容 向いているケース
葺き直し 防水紙・瓦桟を新しくして、既存の瓦を葺き戻す 瓦自体がまだ十分に使える。瓦の風合いを残したい
金属瓦へ葺き替え 瓦を下ろし、断熱材一体の金属屋根材で葺き替える 屋根を軽くしたい。瓦の傷み(割れ・剥離)も進んでいる

今回のお住まいは、漆喰も鬼瓦も防水紙も傷んでおり、棟をすべて解体してやり直す前提になります。そこまで手を入れるのであれば、軽くする価値は十分にあると判断しました。瓦を再利用する葺き直しの実際は防水紙の劣化・棟の傾き・漆喰の傷みが重なった葺き直し事例を、金属瓦へ葺き替えた仕上がりは築45年の瓦屋根を金属瓦へ葺き替えた事例をご覧ください。

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「熱い」「雨音がうるさい」は本当か

金属瓦をご提案すると、ほぼ必ずと言っていいほど、次の2つをご心配されます。

  • 金属だと、夏は暑くなるのではないか
  • 雨のときの音がうるさくなるのではないか

結論から申し上げると、ご安心ください

いま市販されている金属瓦の多くは、断熱材が一体化された製品です。私どもがこれまで施工し、その後のお住まいの声をうかがってきた経験では、暑さ・寒さの感じ方が瓦屋根より悪くなったというお声はほとんどありません。雨音についても、以前と同程度というお声がほとんどです。

「トタン屋根の雨音」のイメージとは別物です 昔ながらの薄いトタン板を、下地に直接打ち付けた屋根とはまったく違います。断熱材と下地を含めた層で構成されるため、音や熱の伝わり方も変わってきます。ご不安があれば、実際の製品をお見せしながらご説明いたします。

屋根材そのものの比較は瓦・スレート・ガルバリウム鋼板の比較でも整理しています。

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屋根の傷みは、下から見ても分かりません

今回のお客様は、下から見上げて「何かおかしい」と気づかれました。これはとても良い判断でした。ただ、実際の傷みは、上がってみないと分からないものばかりです。

  • 鬼瓦の形や向きが、以前と変わって見える
  • 屋根の上や庭先に、白い漆喰の欠片が落ちている
  • 雨樋があふれる、詰まりやすくなった
  • 棟のラインが、まっすぐでなくなってきた
  • 築年数が経っており、瓦をめくって中を見たことがない

瓦そのものが割れていなくても、その裏側で傷みが進んでいることもあります(瓦の裏面から進む剥離の事例)。表からの見た目だけでは、屋根の健康状態は測れません。

今回はまず、雨漏り調査のご報告までです。工事の内容とご予算については、あらためてお客様とご相談のうえ決めていきます。

「屋根の上がどうなっているか分からない」「下から見て何か変だが、上がる手立てがない」という方は、住医やたべの無料点検をご利用ください。屋根の工法や葺き替えについては屋根診断・屋根リフォームのページもあわせてご覧ください。

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瓦屋根の傷み・葺き替えをお考えの方へ
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漆喰の劣化、鬼瓦のずれ、防水紙の状態まで、瓦をめくって確認いたします。葺き直しか葺き替えか、ご予算も含めて正直にご提案します。しつこい営業は一切いたしません。さいたま市を中心に埼玉県広域に対応。
☎ 0120-7-41880
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