コロニアル屋根の隠れ雨漏り——ひび割れと棟板金の浮き、2つの典型パターンを現場写真で解説【さいたま市】
📅 施工年月:2014年10月
コロニアル屋根(スレート屋根)は、瓦のように1〜2枚をめくって内部を確認しにくい屋根材です。そのため、雨漏りが長期間気づかれないまま進行する「隠れ雨漏り」が起きやすい屋根でもあります。多くの施工事例から把握しているコロニアル屋根に多い雨漏りの原因2パターンを現場写真とともに解説します。
コロニアル屋根材は経年とともにひび割れや欠けが生じます。縦方向のひび割れは、雨水が毛細管現象で屋根材の下に浸入する経路になります。

ひび割れから下地合板まで傷む
屋根材のひび割れを放置すると、浸入した雨水が防水紙(ルーフィング)を劣化させ、さらにその下の野地板(合板)まで水が届きます。野地板が湿気を含んで腐食すると、屋根全体の強度低下につながります。コロニアル屋根の葺き替え工事の際に野地板の状態を確認すると、ひび割れ部分の真下だけ腐食しているケースが多く見られます。
コロニアル屋根のもう一つの典型的な雨漏り原因が、棟(むね)部分の板金の傷みです。

板金の重なり部分が浮き、釘穴から雨水が入る
棟板金は複数の板金を重ねて施工し、上から釘で固定します。この釘は熱膨張・収縮の繰り返しや経年で少しずつ抜けてきます。釘が浮くと板金の重なり部分も浮き上がり、その隙間から雨水が浸入します。さらに釘穴自体も雨水の入口になるため、二重に雨水が入り込む状態になります。
コロニアル屋根は地上から双眼鏡などで観察するか、専門業者に点検を依頼するのが確実です。以下のサインが見えたら早めに対処してください。
- 屋根材に縦方向の黒いにじみ・ひび割れが見える
- 棟板金が浮いている・波打っている
- 棟板金を固定している釘頭が見えている(浮いている)
- 屋根材の端(ケラバ・軒先)が欠けている
- 室内の天井に染みがある(すでに雨漏りが始まっているサイン)