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夏が来る前に|業者に頼まず自分でできる『家まわりの暑さ対策』9選

  
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夏が来る前に|業者に頼まず自分でできる『家まわりの暑さ対策』9選

📅 掲載日:2026年5月|本記事は2026年5月現在の公的機関(環境省・経済産業省・国土交通省関連機関等)の公開情報を基に作成しています。

☀️ 自分でできる夏の暑さ対策

今年もそろそろ「暑くなる前に何かやっておきたい」と考える時期です。住医やたべには、夏になると毎年「2階が暑くて寝られない」「エアコンが効かなくなった気がする」というご相談をいただきますが、その多くは大がかりな工事をする前に、ご自宅でできる対策で改善できる場合もあります。

本記事では、業者に依頼せず、いますぐご自身で取り組める「家まわりの暑さ対策」を、効果が大きい順にまとめました。さいたま市を中心に50年以上、屋根・外壁の現場を見てきた職人の目線で、本当に効くもの・気をつけたい注意点もあわせてお伝えします。

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なぜ2階が暑い?対策の優先順位を決める2つの理由

「2階の寝室が夜になっても暑い」「同じ家でも1階と2階で体感温度が違う」というお悩みを、毎年たくさんいただきます。これには2つの物理的な理由があります。

理由①|暖かい空気は上に昇る

暖かい空気は冷たい空気より軽いため、自然に上昇します。日中に1階で発生した熱(キッチンの調理熱・家電の排熱・人の体温)も、開けたドアや階段を通って、徐々に2階に集まっていきます。さらに屋根や2階の窓から侵入した熱も加わるため、夕方〜夜にかけて2階だけが暑くなりやすいのです。1階のエアコンをいくら強めても、その冷気は2階には届きにくいため、2階の暑さは「2階の対策」で解決するのが基本になります。

理由②|熱の侵入経路は「窓」が大半

「家の中が暑い」と感じたとき、エアコンの設定温度を下げる前に、まずやっておきたいのが「熱の入り口を塞ぐ」ことです。建物の中で、夏に最も多く熱が侵入してくる場所はどこかご存じでしょうか。

答えは「窓」です。日本建材・住宅設備産業協会の公開データによると、夏の冷房中に室内へ入ってくる熱のうち、約73%が窓から侵入するとされています。屋根や外壁・床からの侵入を合わせても残りの約27%にしかなりません。つまり、屋根や外壁の対策を考える前に、まず窓まわりを見直すのが効果的というわけです。

💡 なぜ窓からの熱がこんなに多いのか 窓ガラスは屋根や外壁と違って厚みが薄く、ガラス自体が日射を通します。さらに金属サッシは熱を伝えやすいため、外気の高温が室内側まで直接伝わります。住宅の省エネ性能を上げる工事でも、まず最初に窓断熱から取り組むのが基本とされているのは、このためです。

「外で止める」のと「内で止める」の差は大きい

窓まわりの暑さ対策には、大きく分けて「窓の外側で日射を止める方法」と「窓の内側で止める方法」があります。同じ目的でも、効果には大きな差があります。

室内のカーテンをいくら閉めていても、窓ガラス自体は日射で温められ、その熱が室内に放射されてしまいます。一方、窓の外側ですだれやよしずを使えば、窓ガラス自体に直射日光が当たらないため、ガラスが温まらず、室内への熱の侵入を根本的に抑えられます。これが「外で止める」優位性です。

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【最優先】窓の外で日射を止める対策3つ

環境省「COOL CHOICE グリーンカーテンプロジェクト」が公開しているデータをもとに、窓の外側でできる代表的な対策3つの遮蔽効果をまとめました。

🥇 1位
約80%
グリーンカーテン
🥈 2位
5060%
すだれ・よしず
🥉 参考
約55%
高性能遮蔽ガラス

※環境省 COOL CHOICE グリーンカーテンプロジェクト公開データより。情報提供:積水ハウス株式会社

対策①|グリーンカーテン(日射熱を約80%カット)

ゴーヤ・ヘチマ・アサガオなどのつる性植物を窓の外で育てて、自然のカーテンを作る方法です。葉が十分に茂れば、日射の熱エネルギーの約80%をカットする遮蔽効果があります。さらに、植物が葉から水分を蒸散する際の気化熱で、葉の表面温度の上昇を抑える働きもあります。

  • 5月〜6月初旬に苗を植えれば、7月の本格的な暑さに間に合います
  • ゴーヤは育てやすく、実も収穫できて一石二鳥
  • つるを誘導するネットはホームセンターで入手可能
⚠️ グリーンカーテンの正直なデメリット シーズンが終わったあとの枯れ葉の処理が、想像以上に大変です。葉・つる・根の撤去、土の処分まで含めると半日仕事になることもあります。また、葉が茂ると蝶・蛾の幼虫(イモムシ)・カメムシ・蜘蛛などが集まりやすく、虫が苦手な方にはなかなか辛い面があります。ご家族にお子さま・虫が大の苦手な方がいらっしゃる場合は、すだれ・よしずのほうが向いているかもしれません。

対策②|すだれ・よしず(日射熱を約50〜60%カット)

日本古来の暑さ対策の代表選手です。窓の外側に吊るすか、ベランダや窓に立てかけて使います。グリーンカーテンほどではないものの、50〜60%の日射遮蔽効果があり、設置の手軽さでは一番です。

💡 効果を最大化する設置のコツ すだれは窓に密着させるよりも、窓から少し離して設置するほうが効果が高まります。理由は、窓とすだれの間にできた空気の層が熱を逃がし、放射熱が室内に伝わりにくくなるためです。ベランダがある場合は、窓に立てかけるよりベランダ手すり側に取り付けるほうがおすすめです。

対策③|サンシェード・タープ(設置位置で差が出る)

近年は、窓の外側に取り付けるサンシェードやタープ型の日除けも増えました。すだれより見た目がモダンで、洋風の住宅に合わせやすいのが特徴です。素材によって遮蔽率はさまざまですが、UVカット率が高いものを選ぶと効果的です。

⚠️ 強風時の注意 すだれ・よしず・サンシェードを外に設置する際は、強風で飛ばされて近隣に被害が出ないよう、しっかり固定してください。台風接近時は事前に取り外す習慣をつけましょう。
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【次善策】窓の内側でできる対策2つ

マンションやアパートでベランダがない、共用部に手を加えられないなど、窓の外側に設置できない場合は、窓の内側でできる対策に切り替えます。効果は外側に劣りますが、何もしないより明確な差があります。

対策④|遮熱フィルムを窓ガラスに貼る

窓ガラスに直接貼って、日射熱と紫外線をカットするフィルムです。ホームセンターで購入でき、価格もサイズによりますが数千円〜数万円程度で揃います。賃貸でも貼って剥がせるタイプがあるため、退去時のトラブルになりにくい商品も選べます。

  • 窓ガラスのサイズを採寸してからフィルムを選ぶ
  • 気泡が入らないよう、霧吹きで水を吹いてから貼るのがコツ
  • 遮熱効果と同時に紫外線カット効果もあり、室内の色あせ対策にも
  • 賃貸物件では「貼って剥がせる」タイプを選び、退去時の確認を事前に

対策⑤|遮熱・断熱カーテンに替える

カーテン自体を遮熱・断熱仕様のものに替えるだけでも、室内への熱の侵入を抑えられます。窓ガラスに直接貼るのと違い、貼り付け・剥がしのリスクがないため、賃貸でも取り組みやすい対策です。

📌 過信は禁物 内側のカーテンや遮熱フィルムは、窓ガラスを温める日射そのものは止められません。あくまで「室内に伝わる熱を弱める」対策です。外側で止められない場合の次善策と理解して、過度に期待しないことが大切です。
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エアコン室外機を「日陰化」して効率アップ

意外に見落としがちなのが、エアコン室外機の置き場所です。室外機は、室内の熱を外に逃がす「排熱装置」の役割を果たしています。直射日光が当たって室外機自体が高温になると、排熱効率が落ち、エアコンの冷房能力が下がり、結果として消費電力が増えます。

室外機を日陰化することで、約10〜20%の省エネ効果が見込めるとの報告があります(出典:環境省「室外機の省エネカバー」関連資料・省エネ推進協議会等のデータ・効果は環境条件により幅があります)。

対策⑥|室外機の上に日除けカバー or 板を置く

  • 市販の室外機用カバーは数千円から購入可能(ホームセンター・通販)
  • 段ボールやすのこを利用した簡易日陰でも一定の効果あり
  • 室外機本体の真上に直射日光が当たらないようにするのが基本
⚠️ 「囲いすぎ」は逆効果 室外機は周囲から空気を吸い込み、内部で熱交換して排出します。本体を完全に覆ってしまうと熱がこもり、かえって冷房効率が落ちて電気代が上がります。日除けは「真上の直射日光だけを遮る」イメージで、本体の周囲・前後は20〜30cm以上空けてください。

対策⑦|室外機の前に物を置かない

室外機の前に物を置いていると、排熱した熱風が逃げ場を失い、再び室外機に吸い込まれてしまうことがあります(ショートサーキット現象)。物置・植木鉢・自転車などが室外機の前に置かれていないか、いま一度確認してみてください。

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高所NG・地上からできる屋根まわりセルフ点検

夏の暑さ対策とあわせて、これからの台風シーズンに向けて、地上から目視できる範囲だけでも屋根まわりをチェックしておくと安心です。屋根に上るのは危険なので、必ず地上または2階のベランダから望遠で確認します。

対策⑧|地上からの目視チェック5項目

  • 屋根のてっぺん(棟板金)が地上から見て波打って見えないか
  • 外壁に縦に走る黒い水跡(雨だれ)がないか
  • 軒下から軒裏(のきうら)を見て、シミや剥がれがないか
  • 2階のベランダの床が、白っぽくカサカサに乾いて見えていないか(防水の塗膜が劣化したサインです)
  • 雨樋(あまどい)から雑草が生えていないか

このうち、複数当てはまる場合は、近いうちに専門業者の点検をおすすめします。夏の暑さで屋根材の劣化が一気に進むこともあるため、梅雨入り前のいまが点検のチャンスです。

⚠️ 絶対に屋根には上らないでください 「自分で確認しよう」と屋根に上がる方が毎年いらっしゃいますが、転落事故のリスクが極めて高いです。住医やたべでも、過去にDIYで屋根に上がって転落したお客様のお話を何度も聞いています。屋根の上の確認はプロにお任せください。地上からの目視と望遠カメラで十分な情報が得られます。

対策⑨|天井裏の換気口の詰まりチェック

戸建て住宅には、天井裏(小屋裏)の熱気を逃がすための換気口が、軒裏や妻側(つまがわ・三角形になっている壁面)に設置されています。この換気口にホコリ・蜘蛛の巣・落ち葉などが詰まっていると、屋根の下にこもった熱気が逃げず、2階の室温が高くなる原因になります。

地上から目視で「換気口らしき部品の網が真っ黒に詰まっていないか」を見るだけでも、お住まいの状態が把握できます。詰まりが見られる場合は、清掃や換気口の交換工事で改善できる可能性があります。

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それでも「2階が暑い」なら根本対策を検討

ここまで紹介した9つの対策をすべて実施しても、それでも2階が暑い場合は、住宅自体の断熱・遮熱性能が限界に近づいているサインかもしれません。築20年を超える住宅では、当時の断熱性能が現代基準と比べて大幅に低いことが多く、屋根からの蓄熱・窓ガラス自体の断熱不足が根本原因になっているケースがあります。

その場合は、屋根の遮熱工事(遮熱塗料・遮熱シート)、窓の断熱改修(内窓設置・複層ガラス交換)、外壁の遮熱塗装などが選択肢になります。これらは「住宅省エネ2026キャンペーン」の補助金対象になる工事も多く、いまは制度活用で工事費を抑えやすい時期です。

住医やたべでは、屋根に上がっての近接調査と、お住まいの実情をしっかりお聞きしたうえで、本当に必要な工事だけをご提案します。「セルフ対策をやり切ったけれど、まだ2階が暑い」というお悩みは、お気軽にご相談ください。

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