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銅板屋根の雨漏り調査──外壁・サッシ・瓦の三叉路で起きた穴と亀裂【さいたま市】

    
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銅板屋根の雨漏り調査──外壁・サッシ・瓦の三叉路で起きた穴と亀裂【さいた...

さいたま市の瓦屋根のお宅、雨漏り調査のご依頼で伺いました。屋根に上がってみると、瓦と銅板の組み合わせ──悪い予感が的中し、銅板には穴と亀裂。それも、外壁(金属サイディング)・サッシ・瓦が複雑に取り合う、最も手を入れにくい場所でした。本格修理は大掛かりになるため、まずは応急処置で穴を塞ぎ、雨漏りを止めます。「銅板=半永久」が今は通用しなくなった理由と、職人としての所感も併せて記録に残します。

目次

1屋根に上がってすぐ的中した「悪い予感」

緑区のお客様から、瓦屋根の雨漏り調査のご依頼でした。

はしごを掛けて屋根に上がると、すぐに目に入ったのが「銅板と瓦の組み合わせ」。屋根の本体は瓦ですが、外壁との取り合いの一部に銅板が使われていました。雨漏りの原因として真っ先に疑う組み合わせです。悪い予感は的中しました。

瓦と銅板の取り合い部分

銅板を近くで確認すると、複数箇所に穴が開いていて、その間には亀裂も入っていました。

銅板の穴と亀裂

2なぜここが、もっとも傷みやすい場所なのか

傷んでいたのは、屋根の中でも特に厄介な場所でした。

外壁と瓦屋根の間の銅板取り合い部分

外壁と瓦屋根の間=雨水が集中する三叉路

傷んでいたのは、外壁(金属サイディング)と瓦屋根の取り合い部分。さらにそのすぐ横にはサッシも入っています。3つの違う部材がぶつかる「三叉路」のような場所です。

この場所が傷みやすい理由は、構造的に決まっています。

  • 外壁面に当たった雨水が、すべて屋根との取り合い部分に流れ落ちてくる
  • 瓦に染み込んだ雨水も、銅板の上に滴り落ちる(瓦の釉薬や苔が雨水を酸性化させる)
  • サッシまわりは雨が回り込みやすく、銅板との隙間に水が長時間滞留する
  • 3つの部材の伸縮量がそれぞれ違うため、長年のうちに目地やシーリングがズレてくる

つまり、屋根のなかで最も雨水負荷が集中する一角に、もっとも腐食を受けやすい銅板が薄く敷かれている──そういう構造の場所です。傷まないほうが不思議なくらいです。

3銅板=一生物、という時代は終わった

このお宅が建ったのは、おそらく数十年前。当時はカラー鉄板(着色亜鉛鉄板)よりも長持ちする、手入れのいらない材料として、銅板が選ばれていました。

私自身、この業界(建築板金)に入った頃は、銅板は「一生物」「家が壊れるまで手入れがいらない材料」と教わりました。神社やお寺の屋根で何百年も使われてきた実績があり、住宅用としても信頼性の高い屋根材だったのです。

ところが、ここ数十年で住宅の銅板の傷みが急速に進むようになりました。

原因の一つに挙げられているのが酸性雨です。大気中の硫黄酸化物・窒素酸化物が雨水に溶け込み、銅板を局所的に腐食させます。瓦の釉薬や苔の堆積もこれに拍車をかけ、特に瓦との取り合い部分で集中して劣化が進みます。

神社仏閣の銅板が長持ちしているのは、屋根全面が銅板で、瓦との取り合いがないからです。住宅のように瓦と銅板を組み合わせる屋根では、同じ銅板でも傷み方がまったく違います。

4銅板屋根は「ハゼ」を作れる職人が必要──消えゆく技術

少し脱線しますが、銅板屋根は建築板金の世界で「一目置かれた」工事でした。

銅板の弱点は熱伸縮、解決策が「ハゼ加工」

銅板は手入れがいらない反面、熱の影響を強く受けます。夏冬の温度差で、伸びたり縮んだりが大きいのです。

これを解消するために、銅板屋根では大きな一枚板を使わず、わざと小さなサイズに切り分け、たくさんの接続部分を作ります。この接続部分を「ハゼ」と呼びます。

  • ハゼの折り曲げ加工で、隣り合う銅板同士をしっかり繋ぐ
  • 同時に、ハゼ部分が伸縮の「逃げ場」になり、温度変化を吸収する
  • このハゼ加工が甘いと、屋根面が膨らんで盛り上がったり、縮みすぎて亀裂が入る

つまり、銅板屋根は「材料が高い」だけでなく、「加工に高度な技術が必要」な工事です。

需要が減れば、技術も継承されない

近年は、ガルバリウム鋼板など耐久性の高い屋根材が安価で出回るようになり、銅板の需要は減る一方です。材料費もガルバの何倍、加工費もガルバの何倍と、コスト面で勝負になりません。

需要がないと、先人から教わった技術を後輩に伝える機会もなくなります。同業の建築板金職人として、銅板屋根の技術がいずれ失われていくのを、内心では残念に思っています。

5まずは応急処置、本工事は3工種が絡む大工事に

話を現場に戻します。

今回の傷みを根本的に直すには、相当な大工事が必要です。

  • 外壁の金属サイディングをいったん剥がす(外壁工事)
  • 窓のサッシを外す(サッシ工事)
  • 瓦をめくり、雨水経路を作り直す(屋根工事)

3つの工種が絡み合う、文字通り総合工事です。費用も期間も大きくなります。

ですので、今回はまず応急処置として穴を塞ぎ、雨漏りを止めます。そのうえで天気の様子を見ながら、お客様と一緒に本格工事のタイミングを検討させていただく方針です。雨水の侵入さえ止まれば、内部の被害が広がらないので、急いでフルリフォームを進める必要はありません。

同じような屋根にお住まいの方へ

築20年〜30年以上で、屋根に銅板が使われているお宅は、外壁との取り合い部分の銅板が薄くなっていないか、一度ご確認ください。地上から見ると問題がなさそうでも、屋根に上がると穴や亀裂が見つかることが珍しくありません。無料の屋根診断でお伺いします。

雨漏りの調査・応急処置のご相談はお気軽に

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