まるで「ババ抜き」?つけてない家から狙われる。防犯カメラ?それともダミーで十分?
📅 掲載日:2026年3月|本記事は2026年3月現在の情報を基に作成しています。製品仕様・価格は変動する場合があります。
「うちの近所でも防犯カメラをつけている家が増えてきた」——最近、そう感じている方も多いのではないでしょうか。
ここで一つ、正直に言わせてください。ダミーカメラ(偽物)は、やめておいた方がいいです。そして、「いつかつけようと思っている」なら、できるだけ早く動いた方がいい理由があります。
この記事では、防犯カメラにまつわるよくある誤解と、実際に工事をしてきた住医やたべの目線から、選び方・つけ方の本音をお伝えします。
ホームセンターなどで販売されているダミーカメラは安価で手軽ですが、防犯効果という点では大きなリスクがあります。
プロの目には見抜かれる
空き巣や不審者の中には、防犯カメラを「見慣れている」人間がいます。ケーブルの取り回し、レンズの質感、LEDの点滅パターン——本物と偽物の違いは、慣れた目にはすぐわかります。「カメラがある=安全」ではなく、「ダミーとバレたカメラ=監視されていない証明」になってしまうことさえあります。
(正直、私でもわかります。)
本来、防犯カメラがここまで一般家庭に必要とされる状況自体、おかしいと思います。ただ、現に侵入盗や強盗被害が起きている以上、「備えない」という選択肢が取りにくくなっているのも事実です。そういう時代になってしまったからこそ、せめて「やった気になるだけ」の対策で終わらないようにしてほしいというのが、現場からの本音です。
近所で本物が増えると「ババ抜き」状態になる
※「ババ抜き」という表現を使っていますが、実際に被害に遭われた方にとっては大変つらい体験です。不快に感じられた方にはお詫び申し上げます。防犯意識の重要性をお伝えするための表現としてご理解いただければ幸いです。
これが一番伝えたいことです。近隣の家が本物の防犯カメラを設置し始めると、エリア全体の抑止力が上がります。その中で「映っていない家」「ダミーだけの家」が相対的に狙われやすくなるのです。
防犯カメラの抑止効果は「1軒だけ」では完結しません。周囲が対策を強化するほど、対策していない家が目立つ。これがババ抜き状態です。近所でカメラが増えてきたと感じているなら、それは「今すぐ動くサイン」です。
参考:一般社団法人 日本住宅安全保安協会「形跡なしの空き巣被害の実態と防犯対策」
一口に防犯カメラといっても、接続方式・映像の保存方法・操作のしやすさで選択肢が大きく変わります。「安いから」「スマホで見られるから」だけで選ぶと、後で後悔するケースも多いです。
有線か、無線か
無線タイプには大きく2種類あります。Wi-Fi経由でスマホアプリと連動するタイプと、カメラと付属モニターを独自の無線規格で接続するタイプです。後者はインターネット環境がなくてもモニターで映像を確認できます。
配線工事が最小限で済むため設置しやすく、比較的価格を抑えられる。
✔ メリット
- 配線が少なくコストを抑えやすい
- 設置場所の自由度が高い
✖ デメリット・注意点
- 電波状態によって映像が乱れたり表示されないことがある
- 「なんか調子が悪いからアプリかカメラを再起動してみよう」という判断ができないと、トラブル時に対応が難しい
- Wi-Fiタイプはスマホ操作・OSや機種によって対応状況が異なる
カメラから直接ケーブルで接続するため、電波環境に左右されず安定した映像を確保できる。配線・電源工事が必要になるため費用は高め。
✔ メリット
- 電波状態に関係なく安定して動作する
- モニター操作で直感的に使いやすい
- 長期運用での信頼性が高い
✖ デメリット・注意点
- 配線・電源工事が必要で初期費用が高くなりやすい
- 設置場所に制約が出ることがある
映像の保存方法
- SDカード:カメラ本体または付属モニターに挿して録画。手軽だが容量に限りがあり、古い映像から順番に上書きされていく仕組みが一般的。
- HDD(レコーダー別体):録画機器を別途設置し、大容量で長期間の映像を保存できる。複数台のカメラを一元管理しやすい。
住医やたべが必ず確認していること
カメラを選ぶ前に、必ずお客さんのスマホ・機器の操作スキルを確認しています。アンドロイドかiPhoneか、そもそもスマホ操作に慣れているかどうかで、適切な機種が変わってくるからです。
「なんか調子が悪い」と感じたとき、アプリかカメラを再起動してみようという判断が自然にできる方なら無線タイプも選択肢に入ります。でもWi-Fiタイプはスマホアプリでの管理が前提になるため、スマホ操作が苦手な方にはおすすめしにくいのが正直なところです。使いこなせなければ防犯の意味をなさないからです。
高齢の親御さんの住まいへの設置を検討している方は 高齢者の一人暮らし安全対策 もあわせてご覧ください。カメラ以外の防犯グッズについては 防犯DIYでできること・できないこと も参考になります。
防犯カメラの設置費用は、カメラの性能・台数・接続方式・配線・電源工事の難易度によって大きく変わります。一概に「いくら」とは言えませんが、参考として最近の事例をご紹介します。
モニター付きカメラ2台・有線接続・電源工事・配線工事・セッティング一式で約40万円オーバー。正直、見積を出したときにお客さんがギョッとされるくらいの金額です。昨今の物価上昇や機器代の高騰もあり、以前と比べてどうしても高くなっています。※この事例はかなり高スペックなカメラを採用したケースです。使用するカメラの性能や台数、現場の配線難易度によって金額は大きく変わりますので、まずはご相談ください。
「安く済ませよう」と市販の格安カメラを検討される方も多いですが、普及当時より価格が上がっており、チェックするたびに値上がりしているケースも見受けられます。「安いから」だけで選ぶと、結果的に使い勝手の悪さや不具合対応のコストがかさむことも。総合的に判断することをおすすめします。
- 市販の無線タイプを設置するだけなら数万円台から可能な場合もある
- 有線・モニター付き・複数台になるほど工事費込みで高額になる
- 電源の取り方・配線ルートによって工事難易度が変わる
- 「とりあえず1台から」でも対応可能。まずご相談を
冒頭でも触れましたが、近隣の家が次々と設置していく中で、対策していない家だけが取り残される——これが現実に起きていることです。
- 空き巣は下見をしてターゲットを選ぶ。カメラの有無は確認されている
- 近所で犯罪が起きてから動いても、すでに目をつけられている可能性がある
- 「ダミーでいいか」は一時しのぎにもならないケースがある
- 設置工事には現地確認・配線ルートの検討・機器の調達が必要。思い立ったらすぐ動けるものではない
「検討中」のまま時間が経つのが一番もったいない。まず相談だけでもしてみてください。
防犯対策全般については 防犯リフォームガイド もあわせてご参照ください。