雪止めがあっても落雪した理由|アルミアングル2段設置で屋根全面を強化した工事【川口市】
📅 工事施工日:2014年2月
埼玉県川口市のお客様宅では、すでに軒先に雪止めが設置されていました。しかし大雪の際、屋根の角度と積雪の重さに耐えられず、隣の敷地に雪が落下してしまいました。「雪止めがあれば大丈夫」ではなく、設置位置・数量・素材の選定が伴わなければ効果は発揮できません。
今回は既存の雪止めを補強し、アルミアングルを2段設置する強化工事を実施しました。大雪の直前に工事が完了し、落雪被害を防ぐことができた事例です。
工事前の状態では、雪止め金具が軒先の1列のみに設置されていました。一見、雪止めがあるように見えますが、この状態では2つの問題があります。

- 雪止め金具の間には隙間があるため、積雪量が多いと隙間から雪が抜け落ちる
- 軒先の1列だけでは、屋根全体に積もった雪の重さを受け止めきれない
なぜアルミアングルを選んだか
雪止めの補強材にはアングル(L字型の棒状金属材)を使います。素材にはいくつかの選択肢がありますが、今回はアルミを採用しました。
なぜ2段にするのか
アングルを1段だけ設置しても、大雪の重量に対しては強度が不十分なことがあります。今回は2段設置にすることで荷重を分散させ、1段あたりにかかる力を半減させています。

固定はボルトではなくステンレス針金
アングルと雪止め金具の固定にはボルトではなく、ステンレスの針金を使用しています。ボルト固定だと風や振動で少しずつ緩んでいく可能性がありますが、針金で縛ることで振動を吸収しながら確実な固定が維持できます。
今回はアングルの設置に加え、軒先の雪止め金具を1列追加しました。これは雪止めが設置されていない「空白ゾーン」を減らすためです。

なぜ軒先への設置は慎重が必要か
軒先への雪止め設置は「雪の重みで軒先が下がる(軒下がり)」リスクがあるため、一般的には避けられることが多い箇所です。しかし今回は軒先より内側にもアングルが2段設置されているため、荷重が分散されており軒先への集中負荷が起きにくい状況になっています。設置の前後関係と荷重バランスを考慮した上での判断です。

雪止めは設置すれば終わりではありません。屋根の面積・勾配・周辺環境・想定積雪量・屋根材の種類によって、適切な設置位置・数量・素材・固定方法が変わります。
- 屋根の勾配が急なほど雪の滑落速度が速く、金具への衝撃も大きくなる
- 隣地との距離・向きによって「どの面の雪を優先的に止めるか」が変わる
- 既存の雪止めがある場合も、設置数・位置が適切かどうか確認が必要
- 雪止め不要の屋根材(表面加工で滑りにくいもの)への葺き替えという選択肢もある
雪止めの設置・強化・既存金具の点検は、無料診断フォームまたはお問い合わせページからご相談ください。屋根診断ページもあわせてご参照ください。