「補助金で外壁塗装がタダに!」——その広告、本当に信じられる?
📅 掲載日:2026年3月|本記事は2026年3月現在の情報を基に作成しています。補助金・助成金制度は予告なく変更・終了する場合があります。最新情報はさいたま市公式HPまたは担当窓口にご確認ください。
SNSを見ていると、「補助金で外壁塗装がタダに!」とかお得に!みたいな広告、よく流れてきますよね。あれ、本当なのか気になっている方も多いと思います。
結論から言うと——嘘ではないけど、かなり盛ってる。特にさいたま市民からすると、「その話、うちには関係ないじゃん」ってなるケースがほとんどです。どういうことか、整理します。
※ この記事、同業者に読まれたら敵が増えそうでちょっとドキドキしています。でも知っておいてほしいので書きました。
「補助金で外壁塗装!」という広告がSNSやGoogleに出てくるのは、偶然ではありません。外壁塗装やリフォームについて検索したり、関連ページを見たりした履歴をもとに、「この人は興味がありそう」と判断されて表示されています。
つまり、その広告が刺さるのは当然で——すでにリフォームを検討して調べているから出てくる。だからこそ「補助金でお得に!」という言葉は響くし、このコラムを読んでいるのもそういう方だと思います。興味を持つこと自体は何も悪くない。ただ、広告の中身をそのまま信じる前に、ちょっと立ち止まってほしいというのがこの記事の趣旨です。
さいたま市で「外壁塗装に使える補助金」を探している方には、まずこれを知っておいてほしい。
国の補助金(みらいエコ住宅2026など)も、外壁・屋根の単なる塗り替えは対象外です。「補助金が使える」と言っている業者の広告は、さいたま市民には基本的に該当しません。住医やたべの補助金ページもご参照ください→補助金・助成金情報
出典:まさゆめ塗装「さいたま市・外壁塗装の助成金を徹底解説(2026年2月最新版)」
以前はあったの?
2024年度まで、さいたま市には「スマートホーム推進・創って減らす」機器設置補助金という制度がありました。この中に、屋根の高遮熱塗装に限った補助が含まれていて、屋根1平方メートルあたり400円・さいたま市内業者での施工で上乗せがあり、最大でも3万円という内容でした。
その制度も2025年度はなくなりました。外壁塗装については、そもそもこの制度でも対象外でした。
出典:まさゆめ塗装「さいたま市・外壁塗装の助成金を徹底解説(2026年2月最新版)」/ケイナスホーム「さいたま市の外壁塗装の助成金制度(2025年最新)」
SNSの広告が言っていることは、厳密には嘘ではない場合もあります。ただし、都合の悪いことはきれいにぼかされています。
① 対象は自治体ごとに全然違う
補助制度は国の制度ではなく、各市区町村が独自にやっているものがほとんどです。制度がある自治体もあれば、さいたま市のようにない自治体もある。住所も確認せずに「補助金が使えます」と広告を打っているのは、集客目的でそういう言い方をしているだけです。
出典:リフォームガイド「埼玉県の外壁塗装助成金まとめ」
② 出ても「お得」かどうかは別の話
補助金の対象になるのは、遮熱塗料や断熱塗料など省エネ効果のある素材を使った場合が多い。この塗料、一般的な塗料と比べると30坪の家で約20万円ほど高くなります。補助金で数万円もらえても、塗料代の差額で逆に高くつくケースもあります。
③ 着工前に申請が必要、しかも先着順
ほとんどの制度で、申請は着工前に行う必要があります。「先に工事して後で申請」はNGで、申請せずに着工してしまうと受け取れません。さらに予算が尽きたら終了の先着順が多い。「言われた通り頼んだのに補助金もらえなかった」というトラブルも起きています。
出典:ヌリカエ「さいたま市で使える外壁・屋根塗装の補助金・助成金一覧」
補助金申請には書類準備・窓口への申請・工事後の実績報告まで手間がかかります。「補助金が使えます」と言うだけで、申請まで一緒にやってくれる業者は限られています。
ちょっと考えてみてください。
もし本当に補助金で外壁塗装がタダ同然になるなら、その話は近所中に広まっているはずです。「あそこの家、補助金使ってタダで塗ってもらったって」という話が口コミで爆発的に広がるはず。でも実際、そういう話を周囲から聞いたことありますか?
聞かないですよね?答えが出てましたね。
補助制度がある自治体でも、実際に助成金を使って工事した人は全体の約23%にとどまります。使わなかった理由の半数以上が「工事を急いでいたため申請を待てなかった」。制度があっても使えない、使えたとしても数万円、さいたま市に至っては今は制度自体が存在しない——これが現実です。
| 項目 | 実態 |
|---|---|
| さいたま市の外壁塗装補助金 | 2026年3月時点でなし |
| さいたま市の屋根塗装補助金(2024年度まで) | 遮熱塗料限定・最大3万円(2025年度以降は廃止) |
| 国の補助金(みらいエコ等) | 外壁・屋根の単なる塗り替えは対象外 |
| SNSの「補助金で安く」広告 | 集客フック。地域・条件は一切考慮なし |
| 補助金より先に確認すべきこと | 工事が本当に必要か・業者が信頼できるか |
補助金があればラッキーぐらいの感覚でいいと思います。補助金目当てで業者を選ぶと、「補助金が使える」という言葉を集客に使っているだけの業者を引いてしまうリスクがある。散々自分のところも補助金に関してのコラムを出しておいてどの口が言っているのやら、ではありますがw(住医やたべの補助金ページはこちら)
それと、もう一個だけ。
「補助金でタダに!」という広告、確かにキャッチーで気になりますよね。こうしてコラムのネタになるくらいには気になる(笑)。でも冷静に考えると、ほぼ嘘に近い内容の広告を打って集客している業者って、本当に信用できますか?
工事の説明も、見積もりの中身も、同じようなノリで「なんとなくいい感じに」話してくる可能性はないでしょうか。入り口がそういう業者なら、一度立ち止まって考え直した方がいいかもしれません。
補助金が使えるかどうかは、必ずお住まいの市区町村の公式HPか窓口で確認を。業者の広告ではなく、自治体の情報が唯一の正解です。(さいたま市公式HP)