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瓦屋根葺き直し・棟解体編|粘土・漆喰・鬼瓦の構造を現場写真で解説

    
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瓦屋根葺き直し・棟解体編|粘土・漆喰・鬼瓦の構造を現場写真で解説

📅 工事施工日:2013年12月

🏠 瓦屋根葺き直し工事・棟解体編

埼玉県さいたま市のお客様宅で実施した、瓦屋根葺き直し工事の記録です。今回は「防水紙が劣化し始めている、雨漏りになる前に直したい」というご要望を受けての予防的な葺き直し。雨漏りが発生してから慌てて直すのではなく、傷みが広がる前に対処した事例です。

本記事では葺き直しの最初の工程である「棟(むね)の解体」を中心に、棟の構造と各部材の役割をご紹介します。

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葺き直しの背景|雨漏り前に手を打つ

今回の工事のきっかけは、雨漏りの発生ではありませんでした。定期的な点検で防水紙の劣化が確認され、「まだ雨漏りはしていないが、このまま放置すれば近いうちに浸入リスクが高まる」という判断から、葺き直しを選択されました。

予防的葺き直しのメリット 雨漏りが起きてから対処すると、野地板や構造材まで傷んでいるケースが多く、工事規模と費用が大きくなります。防水紙が傷み始めた段階で手を打てば、下地への影響を最小限に抑えた状態で葺き直しができます。

葺き直しの工程は、新築時の屋根工事をそのまま逆順でたどるようなものです。まず一番上にある棟から解体し、下へ向かって順番に部材を取り外していきます。

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棟の構造を知る|解体してわかる各部の役割

棟(むね)は屋根の頂上に位置する部分で、複数の部材が層状に積み重なって構成されています。解体することで、普段は見えない内部の構造がはっきり確認できます。

🔵 丸瓦(半円瓦)まるがわら
棟の最上部を覆う半円形の瓦。雨水を左右に流す役割を担います。
📐 熨斗瓦(平らな瓦)のしがわら
丸瓦の下に積み重なる平らな瓦。段数によって棟の高さが変わります。
🏯 鬼瓦おにがわら
棟の両端に据える装飾的な瓦。棟端部の防水と建物の意匠を担います。
🟤 粘土(シックイ下地)ねんど
熨斗瓦を形作り・固定するための下地材。古い建物では粘土が使われています。
⬜ 漆喰しっくい
丸瓦と熨斗瓦の隙間を塞ぐ目地材。劣化すると内部の粘土が雨風にさらされます。
棟解体前の全体像。丸瓦・熨斗瓦・鬼瓦が積み重なった状態
棟の丸瓦と熨斗瓦を2段外した状態。鬼瓦が単独で立っている
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棟解体の工程と確認ポイント
STEP 01
丸瓦・熨斗瓦の取り外し
棟の最上部にある丸瓦(半円形)から順に取り外し、続けて熨斗瓦(平ら)を段ごとに撤去します。再利用できる瓦は選別して保管します。
STEP 02
粘土・漆喰の状態確認
熨斗瓦を取ると粘土と漆喰が露出します。漆喰の割れ・脱落の程度と、下の粘土が残っているかを確認します。粘土がなくなっていると棟瓦の固定力が大きく低下しています。
STEP 03
棟下地の撤去
粘土・漆喰・棟の下地部材をすべて撤去し、新しい部材を取り付けられる状態に整えます。
熨斗瓦をすべて取り除いた状態。粘土の塊と棟下地が露出
棟下地と漆喰の状態詳細。丸瓦と熨斗瓦の間に見える白い部分が漆喰
漆喰が傷むと粘土が流れ出す 漆喰の主な役割は、棟内部の粘土を雨・風から守ることです。漆喰が割れて隙間ができると、雨のたびに内部の粘土が少しずつ流れ出します。長年放置すると粘土がなくなり、熨斗瓦の裏側が空洞になって向こう側まで透けて見えることもあります。そこまで進むと、棟の崩落リスクが一気に高まります。
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粘土とナンバン|棟固定材の今昔

今回解体した棟では、熨斗瓦を固定する素材として「粘土」が使われていました。これは伝統的な工法で、粘土を塊状に盛り上げて瓦を成形・固定するものです。

🟤 粘土(従来)
自然素材で柔軟性がある。経年で固まった後は安定しているが、漆喰が傷んで雨水が入ると徐々に溶け出す。古い建物ではほぼこの工法。
🔵 ナンバン(現在主流)
南蛮漆喰とも呼ばれる合成材料。防水性・耐候性が高く、粘土より雨水への耐性が優れる。現在の葺き直し・棟積み直しではほぼナンバンを使用。
葺き直し時に粘土からナンバンへ切り替える 既存の棟に粘土が使われている場合、葺き直しのタイミングでナンバンに切り替えることで耐久性が向上します。素材の変更についてはご相談の上でご提案しています。
平瓦を全て取り外した後の棟全景。鬼瓦のみが残っている状態
棟下地・粘土・漆喰を撤去した後。葺き直し前の下地確認完了状態

棟の解体確認が完了した後は、防水紙・瓦桟の撤去と下地板の確認へと進みます。屋根の状態が気になる方、葺き直しをご検討中の方は、無料診断フォームまたはお問い合わせページからご相談ください。屋根診断ページもあわせてご覧ください。

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