瓦屋根の雨樋交換工事②|金具の呼び名と水糸2本張りで一直線に仕上げる
📅 工事施工日:2013年12月
埼玉県さいたま市のお客様宅で実施した、瓦屋根の雨樋交換工事の記録です。今回は後編として、瓦屋根専用の雨樋金具の種類・呼び名の解説から、水糸2本を使った精度の高い施工、そして仕上がりを長持ちさせるための細部へのこだわりをご紹介します。
「雨樋ってどこに注目して工事を頼めばいいの?」と思っている方に、現場のリアルをお伝えします。
瓦屋根に使う雨樋金具は、形状がバリエーション豊富なため、呼び名も数多くあります。現場では下記のような名称がよく使われます。
| 呼び名 | 読み | 特徴 |
|---|---|---|
| 面打ち | ツラウチ | 鼻板(破風板)の正面に直接打ち込むタイプ |
| 打ち込み | ウチコミ | 木部に差し込んで固定する形状 |
| 鵜の首 | ウノクビ | 首部分が細く曲がった形状が鵜の首に似る |
| 瓦下 | カワラシタ | 瓦の下に差し込んで取り付けるタイプ |
| 鶴首 | ツルクビ | 首が長く優雅に曲がった形状 |

雨樋工事で仕上がりの良否を左右するのが「水糸(みずいと)」の使い方です。今回は2本の水糸を張り、金具を一直線に揃えながら取り付けました。
なぜ水糸を2本使うのか
- 1本だと軒の反り・ゆがみに引っ張られて微妙にズレが出ることがある
- 2本張ることで前後・上下の2方向を同時に確認できる
- 雨水が正しく流れる勾配を確保しながら、見た目にも真っすぐな仕上がりになる

金具の取り付け位置にも、ちょっとした工夫をしています。金具の「足」部分が正面から見えやすい向きに出てしまうと、どうしても野暮ったい印象になります。
そこで今回は、足が外から見えにくい側に金具を向けて取り付けました。機能には影響しない細部ですが、完成後の「見た目のすっきりさ」は変わります。
軒樋と集水マス(ドレン)の接合部は、銅の針金でしっかり固定しています。
なぜ固定が必要なのか
長い年月の間には強風や飛来物による衝撃が加わることがあります。固定が甘いと軒樋と集水マスがずれてしまい、接続部分に隙間ができます。そこから雨水がそのまま落下すると、外壁や基礎に直接水がかかり続けることになります。
- 銅線でしっかり縛ることで、強風や衝撃でのずれを防ぐ
- 穴のずれが生じると雨水が垂れ流しになり、外壁・基礎を傷める
- ちょっとした固定処置が、10年・20年先の建物の状態を守る

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