リフォーム会社の本音|早めに相談してほしい、これだけの理由
📅 掲載日:2026年3月|本記事は住医やたべスタッフの個人的な見解・現場経験をもとに書いています。
普段は「なんでもお気軽にご相談ください」とお伝えしているのですが、今回は少しだけ本音を書かせてください。
長年リフォーム工事をやってきて、「もう少し早く来てくれたら…」「これさえなければ…」と思うことがあります。お客様を責めたいわけではありません。ただ、知っておいてもらえると、お客様自身が損をしなくて済むことがあるので、正直に書きます。
年に何件か、「他の業者にやってもらったんだけど、また雨漏りが始まって…」というご相談をいただきます。話を聞いてみると、だいたい同じようなパターンです。
よくある「見た目だけ直した」施工
📍 コーキングの「打ち増し」:古くなって痩せたコーキングの上に新しいコーキングを乗せただけの施工。正しくは既存を全部撤去してから新しく打ち直す「打ち替え」が基本です。打ち増しは一時的に見た目は綺麗になりますが、下の古いコーキングが動くのですぐに剥がれます。
📍 塗料で雨漏り箇所を塞ぐだけ:原因(ひび割れ・棟板金の浮き・防水層の破れなど)を特定・修繕せずに、表面に塗料を塗って終わり。原因が残っているので、当然また漏ります。
こういった施工の後にうちへ来られると、やり直し工事が必要になります。古いコーキングの撤去・下地の補修・場合によっては内部まで傷んでいることも。最初から正しい施工をしていれば不要だった手間と費用が上乗せされることになります。
歯医者さんに怒られたことはありますか?「もっと早く来てくれれば神経まで抜かずに済んだのに」って。住まいも全く同じです。
外壁のひび割れ・コーキングの劣化・棟板金の浮き——これらは放置しても「見た目が悪くなるだけ」ではありません。そこから水が入り込んで、気づいたときには内部の木材が腐っていたり、断熱材がびしょびしょになっていたりします。
- 外壁のひび割れ放置 → 下地まで水が回る → 下地補修が必要になり費用が大幅増
- コーキング劣化の放置 → 雨漏り発生 → 内部の腐食・カビ → 大規模修繕
- 屋根の棟板金浮き放置 → 台風で飛散 → 緊急対応が必要になる
「少し気になってるんだけど、まだ大丈夫かな」という段階で来てもらえるのが一番助かります。その段階なら塗装や部分補修で済むことが多い。でも「雨漏りが始まった」「天井にシミが出た」という状態になってからだと、直す範囲がどんどん広がります。
歯医者の定期検診と同じで、定期的に見てもらうことが結果的に一番安く済みます。
毎年8〜9月になると「台風が来る前に屋根を直してほしい」というご依頼が集中します。気持ちはよくわかります。でも、正直に言うと、このタイミングは対応が難しいんです。
☀️ 暑さで職人がまともに動けない:屋根の上は地上より温度が20〜30℃高くなることがあります。作業できる時間が限られ、工期が延びます。
⛈️ ゲリラ豪雨・夕立が怖い:屋根を開けている状態でいきなり雨が降ると大変なことになります。天気予報を見ながらの綱渡り作業です。
🌀 台風の動きが読めない:発生から直撃まで数日しかないこともあります。「工事中に台風が来た」では困ります。
📅 予約が集中して順番待ちになる:みんな同じことを考えるので、8〜9月は依頼が殺到します。すぐに対応できないことが多い。
最後に、「こんなふうに相談してもらえると一番スムーズ」という話をさせてください。
- 気になり始めた早い段階で。「まだ大丈夫かな」という段階が一番対処しやすい
- 気になる箇所の写真を1〜2枚撮って送ってもらえると、大まかな状況が把握できて話が早い
- 前回の工事がいつ頃かわかると、メンテナンスの時期の目安になる
- 「急ぎではないけど相談したい」でも全然OK。むしろそういう早めの相談が一番ありがたい
- 台風シーズン前なら春先に。8〜9月に慌てて連絡よりも、3〜5月に余裕を持って動いてほしい
「住まいのかかりつけ医」でありたいと思っています。体の調子が悪くなってから病院に駆け込むより、定期的に健康診断を受けていたほうがいいのと同じです。困ってからではなく、気になり始めたら気軽に連絡してもらえると、私たちも一番いい提案ができます。