築5年で剥がれた外壁タイルのコーキング──撤去作業中に発見した「二重打ち」の真相【さいたま市】
📅 施工年月:2015年5月
築5年の建物の外壁タイル。コーキング部分が剥がれているとのご相談で打ち替え工事を受注し、初日の撤去作業に入った現場での出来事です。古いコーキングを撤去していくと、その下にもう一層、別のコーキングが現れました──新築工事時の二重重ね打ちが原因の早期剥離。雨水も大量に染み込み、アルミ接続部からは水滴が落ちる状態。築5年で外壁コーキングが剥がれた本当の理由と、二重打ちが招くリスクを写真付きで記録した発見現場のレポートです。
目次
外壁タイルのコーキング部分が剥がれているとのご相談を受けました。建物は築5年。本来であれば、新築時に正しく施工された外壁コーキングは10年程度の耐久性があります。築5年で剥がれが目立つというのは、明らかに「何かおかしい」状態です。

最初は原因が分かりませんでした
正直、現場に入った時点では何が起きているのか分かりませんでした。築5年であれば、よほどの施工不良か、極端に劣悪な環境でない限り、コーキングがここまで剥がれることはありません。原因を特定するためにも、まずは古いコーキングを撤去して下地の状態を確認する必要がありました。
- 新築から5年で外壁コーキングが大きく剥がれるのは異常事態
- 原因は施工不良・材料不良・下地不良のいずれかが考えられる
- 外見だけでは判断できないため、撤去作業を進めながら確認していく
古いコーキングの撤去を始めると、想像以上にあっさりと剥がれていきます。「ずいぶん剥がれやすいな」と思いながら作業を進めていったところ、剥がしたコーキングの下から、さらに別のコーキングが現れました。

「え、なにこれ?」と思わず声が出た瞬間
築年数の経った建物を何度もリフォームしている現場では、手抜き工事として「古いコーキングの上に新しいコーキングを薄く重ね打ちする」業者がいます。しかし、今回の建物はまだ築5年の比較的新しい建物。重ね打ちが行われる理由が見当たりません。これは新築工事の段階で発生した問題だと判断せざるを得ない状況でした。
剥がれた部分を確認すると、雨水が大量に染み込んだ跡があり、コーキングの下地が黒く汚れていました。さらに、外壁とアルミ部材の接続部分から、染み込んだ雨水が水滴となって落ちてきました。

外壁コーキングが破れていれば、確実に建物内部に水が回ります
築5年でこれだけの水分が下地に染み込んでいたという事実は、建物の躯体や断熱材まで影響が及んでいる可能性を意味します。早めに発見できたのは幸運でしたが、もう少し放置していれば、外壁内部の腐食や雨漏りに発展していた可能性があります。
- 外壁コーキングは「水の浸入を物理的に止める最後の砦」
- 剥がれを放置すると下地・断熱材・躯体まで影響が広がる
- 新築でも5年〜10年で点検しておけば早期発見できる
- アルミ部材との接続部は特に水が伝いやすいので要注意
新築工事の工程としては、コーキング処理→タイル張り→さらにコーキング処理の順で重ね施工されたものと推測されます。新築でも、施工してから時間の経ったコーキングの上に重ねてコーキングをすると、層間で密着が弱くなり、剥がれやすくなります。
コーキングは「打ち直すなら全撤去」が鉄則
コーキングの寿命は10年程度ですが、それは「正しく施工されている」場合の話です。古いコーキングの上に重ね打ちしても、見た目はきれいでも、層間剥離で短期間に剥がれてきます。打ち直す場合は古いコーキングを完全に撤去してから、プライマー処理を経て新しいコーキングを充填するのが正しい工法です。
本日の作業は古いコーキングの完全撤去で終了。後日、下地の乾燥確認とプライマー処理を行ったうえで、新しいコーキングを正しい工法で充填していきます。今回の現場で得た教訓を、住まいをお持ちの方向けにまとめておきます。
外壁コーキングのセルフチェック
- 築5年〜10年で外壁コーキング部分の目視点検を行う
- コーキングの「ひび割れ・剥がれ・痩せ・色変化」がないか確認する
- 外壁とサッシ・アルミ部材との接続部に汚れや黒ずみがないか見る
- 剥がれを発見したら早めに専門業者の点検を依頼する
- 打ち替えの提案を受けたら「古いコーキングは全撤去するか」を必ず確認する
どの屋根材・外壁材でもご相談を受けています
瓦屋根の雨漏り、コロニアル屋根、板金屋根、ベランダの防水、天井からの雨漏り、外壁のコーキング、雪止め、雨樋まで、住まいに関する不具合全般でご相談を受けています。「これは住医やたべに頼める内容かな?」と迷ったら、まずはお電話ください。
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