天井のしみを放置した結果——瓦屋根の本谷銅板腐食が軒天崩壊・棟変形にまで発展した事例
📅 掲載日:2013年11月
「天井にちょっとしみができた」——そのまま放置した結果、軒天の崩壊・棟の変形・構造材の腐食へと発展してしまった事例です。埼玉県白岡市のお客様からご相談をいただき、現地を確認すると、すでに大規模な補修が必要な状態になっていました。
原因は瓦屋根の「本谷(ほんだに)」に使われていた銅板の腐食。雨水が最も集まる場所に穴が開いていたのです。小さなしみを見逃した代償がどれほど大きくなるか、この事例がよく示しています。
お宅に到着して最初に目に入ったのは、軒先の軒天(のきてん)のひび割れと崩壊です。さらに棟(むね)の端部も下がって変形していました。


調査を進めると、雨漏りの原因は瓦屋根の「本谷(ほんだに)」部分に使われていた銅板の腐食でした。


本谷とは何か
「本谷」とは、屋根の面と面が交わって谷状になっている部分のことです。山でいえば「谷」にあたり、屋根に降った雨水が最も集中して流れ込む場所です。ここに使われる板金(銅板やガルバリウム鋼板)は、常に大量の雨水にさらされるため、経年とともに腐食が進みやすい箇所です。
今回のケースは、小さな天井のしみを見逃したことが起点です。雨漏りは放置すればするほど、被害が連鎖的に広がります。
本谷の銅板に小さな腐食穴が発生。天井にごく小さなしみが現れる程度で、気づかない場合も多い。
穴が広がり、雨水の浸入量が増加。天井の染み・軒先のしみが目立ち始める。雨の日に天井からぽたぽた音がすることも。
垂木・隅木などの木製構造材が腐食し始める。軒天がひび割れ、棟が変形するなど、外部からも被害が目視できる状態に。
今回のケース。瓦の葺き直し・板金交換に加え、腐食した構造材の交換も必要になり、工事規模と費用が大幅に増大。
瓦屋根の本谷劣化は、外から一目ではわかりません。定期的な点検と、室内・軒先の変化への気づきが早期発見のカギです。
- 天井や壁にしみ・変色がある(特に雨の後に気になる)
- 雨の日に天井からぽたぽたと音がする
- 軒天(軒裏)にひび・変色・剥がれがある
- 棟(屋根の頂上部分)が波打ったり下がって見える
- 瓦がずれている・欠けている箇所がある
- 築20年以上で屋根の点検を一度もしていない
瓦屋根の点検について詳しくは屋根診断ページもご覧ください。現地での無料調査も承っています。雨漏りの放置がどれほどのリスクになるかは雨漏り対策コラムでも解説しています。