コロニアル屋根の雨漏りは塗装が原因じゃないケースがある|棟の防水紙破れを見落とすな
コロニアル屋根の雨漏り原因としてよく挙げられるのが「塗装の方法」や「タスペーサー未使用」です。しかし実際の現場では、それ以外の見落とされがちな原因で雨漏りしているケースも少なくありません。今回は棟部分の防水紙の破れが原因だった事例を紹介します。
コロニアル屋根の塗装において、塗料が重なり合う部分(毛細管現象で雨水が吸い上がりやすい箇所)を適切に縁切りしないと、雨水が屋根内部に浸入することがあります。これを防ぐために使われるのがタスペーサーという部材です。

ただし、タスペーサーを使って正しく塗装しても、それだけでは解決しない雨漏りの原因が別にあることがあります。
今回の調査で発見したのは、棟(屋根の頂上部分)の防水紙が破れているという状態でした。棟は左右の屋根面が合わさる最上部にあたり、雨水が最初に当たる箇所です。ここの防水紙が切れてしまうと、塗装の良し悪しやタスペーサーの有無に関係なく、雨水が直接下地に浸入します。

写真で横になっているのがコロニアル、その上で二枚に割れているのも同じコロニアルです。そのさらに下に見える割れたような状態のものが防水紙です。完全に機能を失っています。

屋根の塗装を検討しているお宅では、塗装工事の前に屋根材の内部状態を確認することを強くお勧めします。防水紙の破れや棟下地の傷みは、屋根に上がって確認しないと発見できません。
- 塗装業者に依頼する前に、屋根の状態診断を受ける
- 棟まわり・谷まわりの防水紙の状態を確認してもらう
- 雨漏りの既往歴がある場合は原因箇所を特定してから塗装する
- 築15年以上のコロニアル屋根は防水紙の寿命を考慮する